圧送18春闘
関生支部と近畿コンクリート圧送労働組合は、3月7日に圧送経営者会との18春闘第1回集団交渉を開催。交渉を積み重ねた結果、賃上げ3千円、一時金・福利厚生昨年実績という内容で合意・妥結した。
●政策が前進するも多くの課題抱える●
大阪を中心とした関西の圧送業界は、15年前に比べると圧送打設料金が大幅に上がってきたものの、現在も多くの課題を抱えている。中小企業の経営安定や、労働者の賃金・労働条件をさらに向上させるには、これからの圧送ポンプ車の稼働率などを含めて考えると、圧送打設料金の値上げが不可欠だ。
●外的要因を理由に値上げ踏み切れず●
近畿コンクリート圧送労働組合と関生支部はこれまで経営者側と話し合いを重ね、本年4月より圧送打設料金を引き上げることを確認していた。しかし、第二協組による安値受注や、商権を無視した越境などいくつもの問題が山積みで全体的な圧送打設料金の値上げができないままとなっていた。
そうした状況のなか、本年3月7日に協同会館アソシエで18春闘第1回集団交渉が開催された。この日の交渉では統一要求書の趣旨説明が行われ、16項目におよぶ要求事項に対して経営者側に誠意ある回答を求めた。
第2回集団交渉は同じく協同会館アソシエで3月22日に開催された。第1回目の回答日だったこの日、経営者側は「ゼロ回答」を行った。このため交渉は紛糾。その後、経営者側と二労組の代表者による話し合いが精力的に行われた。
●労働条件の向上へ、今後も労使で協議●
そして、6月5日、経営者側は本年10月より全ての圧送打設料金の引き上げを行うと約束。
その成果の推移を見ながら今後も労使で協議していくことが確認され、賃上げについては3千円で合意した。
【 くさり7月号より 】